「猫のまんま」秋の段その3

雨に唄えば【あめにうたえば】出典:wikipediaより
『トップ・ハット』『バンド・ワゴン』『巴里のアメリカ人』などと並ぶミュージカル映画の傑作として知られる。サイレント映画からトーキー映画に移る時代を描いたコメディあふれるバックステージ(舞台裏)・ミュージカル。ハリウッドを代表する名作のひとつであり、今なお、色あせることなく輝きを放っている。特にジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面は、映画史に残る名シーンとされる。

<新解釈>雨に唄えば【あめにうたえば】:松永解大辞典より
とかく水を嫌がる猫、飼い主がお風呂や洗面所を使っている場合は興味津々で覗き見してウロウロしているにもかかわらず一緒にお風呂に入ろうと誘うと頑なに拒否する。シャワーを使ってシャンプーを試みたこともあるがお風呂場中を暴れまわり飼い主が命の危険を感じるほどに生傷がつき殺人事件の現場のような血を見ることになった。猫用のシャンプーハットをかぶせのんびり一緒に湯船に浸かりたいという妄想はまだ捨てきれない飼い主のテーマソング。

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「ガオ、ガオ〜」

   バリバリバリ、、、。

「?」

「お、なんだ、なんだ!」

「きいちゃん、『みけん』だよ!」

「『みけん?』」

「父ちゃんがね、怖い顔していつもみけんにシワがよっているようだからって名前つけた野良猫だよ。キイちゃんと同じキジトラ猫。」

「ふ〜ん、背丈もおいらぐらいだね。」

「キイちゃんの方はお腹タポタポで手足短いけどね、へへっ。」

   パシッ!

「痛い!キイちゃんてば。こないだから遊びに来るようになったんだよ。」

「おいら、初めて見るやつだな。でも、ほんと悪い顔してるなあ。」

「そんなことないんだよ、こないだはお腹見せてゴロンとして『一緒に遊ぼ』って言ってくれたもん。」

「あいつ、一人なのかい?」
「うん、多分そう。」

「今日は秋の冷たい雨なのに、どこで暮らしてるんだろ?」
「僕もまだ、よくわかんないんだけど。近所のおばあちゃんが飼ってたみたいなんだけど、おばあちゃんが亡くなって子供達が新しく越して来たんだけど。猫が嫌いみたいで、お家に入れてもらえないみたいなんだ。」

「え、ご飯は?」
「ご飯はお外でもらってるみたいだよ。」

「そうか、これからは寒くなるのになあ。」

「みけん、 お外が好きなんだって。大雨は嫌だけど、今日みたいな小降りの雨の時は大丈夫なんだって。」
「えええ〜、おいら霧雨でも濡れるのやだなあ。」
「僕もやだよ〜、でもねみけんは雨が降る時の空気の匂いが大好きなんだって。おばあちゃんと暮らしてた時に雨の日は決まって縁側でおばあちゃんと一緒にお外を眺めて『この雨が農作物を大きくさせてくれる、大事な恵みの雨なんだよ』って言ってたんだって。」

「そうか、おばあちゃん子だったんだ。」
「雨の日の縁側で、おばあちゃんのあったかいお膝に座ってお話しを聞きながら眠るのが大好きだったんだって。」
しとしと降る雨が木々の葉を濡らし、晴れた日と違う空気が心地いいいんだってさ。」

「変な奴!でも、少しだけおいらもわかるような気がするな。雨の日は父ちゃんも一日中家にいるから僕らとゆっくりいてくれるし、なんだか時間がいつもよりゆっくりすぎていく感じがするもん。」
「僕も雨の日お家で外を眺めるのは好きだよ。」

   バリバリバリ、、、。
     バリバリバリ、、、。

「それはそうとみけんさっきから何やってんだ、あいつ」

「窓を開けようとしてるの、僕らがお外に出てこないから開けようとしてるんだよ。」
「げっ、やだよ〜おいら濡れたくない。」
「僕も今日少し寒いからやだなあ。ソフォアで毛布にくるまってたい。」

「ガオ、ガオ〜、、、」
「ミャオ〜、ミャオ〜、ミャオ〜」

「あいつ歌い出したぞ、、。」

「きっと、おばあちゃんに歌ってるんだよ。」

「ミャオ〜、ミャオ〜、ミャオ〜」

「、、、、、」

「下手だなあいつ。」

「はは、、そうだね、でもおばあちゃんは喜んでるかもね。」

「晴れた日にまたあいつが遊びに来たら、おいらたちも一緒に歌おうか。」

「うん、父ちゃんにも新しいお友達としてちゃんと紹介しなきゃね。」

 

 

 

 

 

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・・・・次回に続く

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