「猫のまんま」夏の段2

夏の段 その2  wrote: 20170827

「ジャンクフード」

ジャンクフード【じゃんくふーど】    出典:Wikipedia
栄養価のバランスを著しく欠いた調理済み食品のこと。高カロリー、高塩分だが他の栄養素であるビタミンやミネラルや食物繊維があまり含まれない食べ物。

<新解釈> ジャンクフード【じゃんくふーど】  松永解大辞典より

匂いが強く高カロリー。ホームセンターなどで激安で売っているキャットフード。経済的には助かるのだが、肥満などのリスクがある。
健康と栄養面を考えて高価なキャットフードを頑張って購入している飼い主の思いとは裏腹に安いフードの方が猫たちは美味しいと不満に思っている。
最近はダイエットも兼ねておやつも少なめになったことで飼い猫たちの夢にまで執拗に出てくる「魔性の食べ物」のこと。

 

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「、、、?」

「あれ、きいちゃん舌出たまんまだけど、大丈夫?喉乾かない?」

「あで?、じまった。ざっきお水飲んで、そのまま毛づくろいしてたらボーッとしちゃって。」
ペロ〜ン。

「きいちゃん。そんなこと意識せずに舌は戻るでしょ、普通、僕たちは。」

 

「はいはい。でも、そい、今年、なんか暑くないかい?なんかぐったりってなるよな」

「きいちゃんの場合、普段からぐでーっとしてるから気づかないけどなあ。でも確かに今年は暑いよね。父ちゃん毎日僕らの部屋に冷房つけてくれるもんね。」

「そい!それだ!原因は冷房だ。確かに昼寝の時、涼しくて気持ちいいんんだけど。起きてからなんか体が重〜い。」
「ひっひっ、きいちゃん太ってるからねえ、当たり前だよね。」

 

ベシッ!
「うるさいなあ。おいらたち猫は自然の風が大好きなの。暑くても体を舐めて体温調節できること父ちゃん知らないんだよ。」
「そうかも、日中僕が暑い日の当たる台所の窓で寝てたら、父ちゃんびっくりして慌てて部屋に連れ戻したもんね。」
暑い昼間はお昼寝して、夜涼しくなって遊ぶ。これがおいらたちだよなあ」

 

「うんうん、そうそう。きいちゃん、まだあるよね〜父ちゃんの過保護ぶり。父ちゃん野菜ソムリエのお仕事してるから、たくさんお野菜うちにあるでしょ?香りのいい葉っぱや土のついたお芋とか、、。あれ食べたいよね」

「僕たちにも食べていい葉っぱかどうかはある程度匂いでわかるから、色々味見させてほしいよね。」

「確かに!野菜ソムタムかなんだか知らないけどさあ。おいらたちにも毛玉吐くために葉っぱたくさん食べさせてほしいよなあ」
「父ちゃん、結構ブツブツ言いながら僕たちが食べてもいいかどうか調べてるみたいよ。」

 

「あ〜あ、あの容器に入った猫草もっと食べた〜い」
「最近、父ちゃん買い忘れてるしね」
「まったく!父ちゃん、おいらたちのこともっと勉強しろって。なあ、そい?」

 

「!」

「あ、父ちゃん帰ってきた」
スタタタタタタ、、、
「きゃ〜、猫草!あるよ〜きいちゃん。」

ドテドテドテ、、、
「おっ、今日は2個あるな、、。1個は今日全部食べて、、、っと。」
ムシャムシャムシャ、、、
「きいちゃん!!貴重な猫草。喰い散らかさないで、お行儀よくね。」
ハア、ハア、ハア、、、、

「無理っ!」

 

 

 

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・・・・次回に続く

・・・・続き

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「猫のまんま」秋の段1

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