対談第4回目:オッサンズ、夏野菜だけでなく「夏果物」も推しまくる!の巻

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北米(カナダ)を中心とする珍しい野菜果物・日本の野菜果物の最新情報やトレンド。二人が一押しする「本当に皆さんに食べて頂きたいおいしいもの等」をこの対談シリーズでご紹介していきます。

世界中の皆さんにどうしても「野菜や果物の魅力」を一人でも多くの方にお伝えしたいという強い思いから、美味しい野菜と果物に目がない、カナダ・バンクーバー在住のHiro福岡・糸島在住のYasuがつ、ついに立ち上がりました!(笑)それぞれの国の自慢したい農作物のことや、日頃から感じる野菜・果物にまつわる色々なことを若いおっさんHiroと本物のおっさん(笑)Yasuがあれこれとしゃべり倒す「毎月の連載対談」です。どうぞ、最後までお付き合いくださいね。

対談第3回目:オッサンズ、夏野菜だけでなく「夏果物」も推しまくる!の巻

イントロ~カナダと日本の夏果物事情~

 

暑中お見舞い申し上げます夏本番ですね!例年になく遅い梅雨明けの日本。連日真夏日、暑いですよね。日射病や熱中症対策もしっかりしながら汗をたっぷりかいて、水分補給や栄養補給と睡眠をしっかりとって夏を乗り切りましょう!食欲がないときでも冷やした旬のおいしい果物なら食べられますよね。今回二人がご紹介する果物を是非参考にして頂けたら嬉しいです。お子さんからお年寄りまで多くの方に夏に出回る果物を沢山召し上がって頂きたい理由があるんです!是非、最後までお読みになってくださいね。

H:  いや~、夏本番ですね~。ぼくが暮らすカナダの西海岸、バンクーバーは夏なのにセーターが必要な日もしばしばあります(笑)日本のように湿度が高いわけでは無いので、過ごしやすいんですよ♪ Yasuさん、日本はいかがですか~?

Y:  セ、セーター?ということはバンクーバーは20度前後ってことですね(、、、放心状態 笑)。夏はカナダに住みたかです(笑)。九州は先日やっと梅雨明け、いきなり夏日の連続で気温30度超えの猛暑日です。車に乗るときもハンドルが熱くてすぐには握れない〜。昨年の7月に埼玉の熊谷で41度超えという記録を思い出しました。(思い出したくないけど 笑)。今年の日本の夏も真剣に暑さ対策をしないといけないレベルです。Hiroさん、「ア・ツ・イ、ふへ〜」オヤジの体溶けそうです(笑)。この暑さ、農作物への影響がほんとに心配です。

H: うっはー(汗)話を聞くだけで汗がタラタラと流れてきました(苦)あ、バンクーバーの夏はカラッとした気候で最高なのですが、もう一つ最高なことがあるんです!それは、地元で採れた果物が続々登場すること!

 

(バンクーバーのファーマーズマーケットにて)

前もお伝えしたかもしれませんが、バンクーバーって冬は輸入ものの果物がかなり多いんですよね。でも夏は地元で採れた果物が出回りやすいので、この機会にたっぷりローカルの作物を楽しみたいと個人的によく思っています。日本とカナダでは売れる品目もやっぱり違うので、バンクーバー含めカナダの夏の果物は、日本で暮らす人からしたらうやらましい品目もあるかもしれません!Yasuさん、カナダで売れる果物ってどんなイメージがありますか?

Y: カナダは多国籍の方が多いから、いろんな果物が出回ってそうですね。季節的にチェリー系、ベリー系、グレープ系とかかなあ?夏だから甘酸っぱいフルーツが人気だと思うんですが〜?

H: そうなんです!カナダではベリー系が大人気で、1年中イチゴやブルーベリー、ラズベリーにブラックベリーがスーパーで買えるんですよ~♬でもバンクーバーでのベリー系のシーズンはやっぱり初夏~夏本番までなので、今の時期がゴールデンタイムです。

それはそうと、日本の最近の果物事情はいかがですか?最近は台風も来てましたが・・・。

Y: 今年は長雨と曇天続きで果物の収穫が例年になく遅いです。特に梨・桃の成育や日照不足による糖度の充実が厳しそうですね。もちろん野菜の品質にも悪影響が出始めてますね。 日本も国産のブルベリーが少しずつ出始めましたよ〜。カナダに気候が近い北海道で栽培されているラズベリーのスキーナー・マーリングデュライト・ワイダーレッド・ヌートカ・イエローラズベリー種が少し出回るくらいですね。でも、スーパーで見かけるものはほとんどが輸入物。大人買いできる量でもなく品種も少ない(泣)。Hiroさん、この時期はカナダは「ベリー天国」でしょ?Hiroさんから見せてもらうベリーのボリュームや品種の多さに驚いてます。あ〜、もう、ベリーの中に顔埋めて食べ尽くしたい〜(笑)。

H: そ、そうですね・・・ 顔埋める!って・・・(笑)

HY: というわけで今回は、野菜果物を愛するおっさん2人が、読者の皆さんに食べて欲しい夏の果物をそれぞれ3つ厳選してみました!カナダと日本それぞれの良さを感じ取ってみてくださいね~!

 

オッサンズが選ぶ健康にも良い「夏果物」はこれだ!っ!

H: 早速2人が選ぶ夏に食べたい果物を紹介していきましょう!皆さん準備はいいですか~?2人が選んだ果物の名前を最初に紹介します!ジャ、ジャ〜ン!

 

Hiroが選ぶ夏に食べたい果物 
1: 「コットンキャンディーグレープ」
2:「ブルーベリー と ワイルドブルーベリー」
3:「あんず」

Yasuが選ぶ夏に食べたい果物

1:「梨」
2:「ブドウ」
3:「イチジク(キング・ビオレソリエス)」 
  

H:お~!定番の梨とブドウに加えてイチジクですか~!いいですね!キング・ビオレソリエス?聞いたことがない品種・・・言いづらい・・・笑

Y:おしゃれなネーミングが多いHiroさんの果物!っと思ってたら「ひらがな」があったやん。「ほっ」と少し安心(笑)しかも「あんず」とな?

H:そうなんですよ~。せっかくなので、カナダで手に入るものを中心に選んでみました♪それではHere we go!

 

Hiroのお勧めするBEST3はこれだっ!!

1.「コットンキャンディーグレープ」
まずはここ数年けっこう話題になった(ような気がする)コットンキャンディーグレープ!

 

コットンキャンディーという名前は日本語に訳せば「わたあめ」。そう、わたあめのような甘さになるブドウなんですね~。これだけ聞いて、もう食べてみたくなったでしょう?(笑)元々は、カリフォルニアにあるぶどう農園 Grapery® で開発された品種なんですけど、開発にはなんと12年という長い時間がかかっています。

(かなり熟した状態のコットンキャンディーグレープ)

そんな手間暇かかって生まれたブドウは、名前の効果もあったのか、メディアやセレブリティーも取り上げて人気に火が付きました。日本でも一時コストコで販売されていたみたいですよ~。そんなコットンキャンディーグレープ、実際食べてみても、「いやー、やっぱり甘い!」の一言なんです。(もちろん鮮度や栽培場所にもよると思うのですが)日本にはクオリティの高いブドウが多いので、いわばブドウ激戦区ですが、ぜひ日本でも海外からの刺客として流行ってほしいな、と思っています(笑)

ちなみに、今年に入ってさらに生産量が増加してきているのか、スーパーのバイヤーがゴリ推ししているのか分かりませんが、バンクーバーではスーパーに行けば頻繁に見かけるブドウになっています。

Y:コットンキャンディーグレープ?初めて聞きます〜。カルフォルニアのワイン用のブドウのような感じですがそんなに糖度が高いんですね?「綿飴葡萄」ネーミングが凄い!これって日本に流通すると絶対人気がでそうですね。甘い果物、皆好きですもん。

(過去記事)わたあめの味がするぶどう?コットンキャンディーグレープ(Cotton Candy Grape)まとめhttp://vegefulpocket.com/cotton-candy-grape/

 

2.「ブルーベリーとワイルドブルーベリー」

バンクーバーはブルーベリー天国です。1年中ブルーベリーが楽勝で手に入ります。(旬の夏以外は輸入ものなので、クオリティは下がりますが・・・)一粒一粒が宝石みたいで、個人的に超絶大好きな果物の一つ。夏は毎日ブルーベリー食べてます(笑)もちろん日本でも栽培されているのですが、バンクーバーでは出回る量が違います♪夏本番になると、スーパーや八百屋の店頭にはブルーベリーがてんこ盛りで、量り売りも多いです。

 

(カナダ東部のマーケットで見つけたワイルドブルーベリー。普通のブルーベリーよりかなり粒が小さいのが特長)

そんなブルーベリーですが、みなさん「ワイルドブルーベリー」ってご存知ですか?商業的に栽培されている改良種のやつではなく、人工的に苗の植え付けができない野生種(ローブッシュ)のブルーベリーです。自然の一部として育ったワイルドブルーベリーの小さな果実には甘味と栄養がぎっしり詰まっています。収穫も2年に1度というから、そのレアさが分かるかと思います。(その分お値段も高め)

元々ブルーベリーは色素のアントシアニンを多く含むため、目の機能を高めるといわれていたり、酸化防止の効用に関係しているといわれますが、驚くなかれワイルドブルーベリーには栽培種の10倍以上のアントシアニンを含みます。(※栽培状況で含有量は変化します)

日本で生のワイルドブルーベリーが取り扱われているのかは残念ながら分からないのですが、ドライフルーツであればネットでも手に入るはずなので、ぜひ探してみてください!ちなみに、カナダ西部のバンクーバーでは、生のワイルドブルーベリーはまだ見たことがありません・・・。

(過去記事)誰にも教えたくない極上の野生種ワイルドブルーベリー(Wild Blueberry)知っておきたいこと7つhttp://vegefulpocket.com/wild-blueberry-matome/

Y:ワイルドって名前からしてもう、「美味しいぞ感」一杯!ですね〜。日本でブルーベリーは長野県、東京都、茨城県が主な産地です。僕の住む糸島やお隣の町唐津でも6月〜9月くらいまで栽培されていますよ。 日本ではハイブッシュブルーベリー、ラビットアイブルーベリー、カルチベイト種がほとんどで生のワイルド種はまだ日本では見たことはありません。通常のブルーベリーが栄養や機能性が高い果物だから、ワイルド系の栄養たるや凄いレベルなんでしょうね〜。いやはや、食してみたいです。最近、老眼もすすんで〜、、、(泣)。もう、涙でかすんで文字も読めましぇん。「ギブミーブルーベリー!」(笑)

 

3.あんず

(バンクーバーでは夏場になると果物売り場にてんこ盛りのあんずが並びます)

最後の3つ目はあんず!英名はアプリコットです。

昔ぼくが岡山のスーパーで働いていたときにも取り扱ったことがあるのですが、梅に比べると全然売れなくて困っていた記憶があります。しかしバンクーバーでは大人気の果物で、売り場に並べれば自然と売れていくような品目です。そのまま食べてもあんずのフレッシュな甘味と酸味を楽しめるし、スライスしてヨーグルトに入れたり、あんずの酸味を生かしたデザートづくりにもぴったりです。

個人的にカナダに来て、「あ、あんずってほんとはこんなに甘いんだ」と気付いたくらいなので、もしこの記事を日本から読んでいる方がいたら、ぜひカナダの新鮮なアンズを食べてみて欲しいと思います。あと、個人的にあんずは「ベータカロテンの鬼」と呼んでいる果物。可食部100g中には1,400μgという豊富なベータカロテンが含まれているといわれていますよ。ベータカロテンはアンチエイジング効果や視力の維持に関係しているといわれるので、ぼくも夏場は積極的に摂取しています♪

 

(バンクーバーのファーマーズマーケットで見つけたグリーンアプリコット)

ちなみに、バンクーバーの夏のファーマーズマーケットでは未熟状態のアンズ「グリーンアプリコット」を見かけたりもします。要は緑の梅といっしょで、未熟なものをアルコールと氷砂糖で漬けたりして楽しめます。日本では未熟なあんずはなかなか出回っていないような気がします。

Y:グリーンアプリコット最初に見たときに「梅」やん!って思いました(笑)。時期的にも日本は梅酒や梅干しの季節。Hiroさんの画像で「UME」の文字見たときは感動しましたもん。あんずのフルーティーさや香りはデザートにはもってこいですもんね。ここのところ日本でも女性の方を中心にアンズのサワーやカクテルが受けてるみたいですよ。グリーンっていうことはカナダでも梅酒みたいに飲むんですか?、、、あ、でもHiroさんお酒飲まないもんね(笑)すまぬです。

 

Yasuのお勧めするBEST3はこれだっ!!

1.「梨」

赤梨特有のザラザラの斑点は水分を果実に閉じこめておくための役割の印です。)

いきなりですが、告白します(笑)、僕「梨」が一番好きです!暑い日に冷蔵庫できんきんに冷やして、がぶり!果汁がジュワー、、、(そう言えば、ふなっしー元気だろうか?笑)もうね、お風呂上がりに最高なんですわ〜。嬉しい事に九州(福岡・佐賀・大分)は梨の大産地なんですね。だから、「ラ・フランス」のような西洋梨以外はほぼ全品種を福岡で食べられる幸せもんなんです。もちろんそのままがんがん食べてますが(笑)大人買いして、梨の果汁を使った韓国料理の冷麺の出汁・焼き肉用のタレ・煮込み料理にも使えるので甘味料代わりや香り付けとして本当に重宝していますよ。

梨の歴史をさかのぼると平安時代の枕草子に引用されていることや、和歌にも「ききわたる面影見えて春雨の枝にかかれる山梨の花」(藤原為家・新撰六帖題和歌)といった具合に古来から和梨として食されていたようです。(親父のなんちゃって文学講座かいっ!笑)

品種としては7月頃から「幸水」「豊水」「新高」「二十世紀」「あきづき」「新興」「南水」「長十郎」「愛宕」「にっこり」「新水」「彩玉」「晩三吉」「かおり」等があり、「愛宕」「晩三吉」にいたっては、11月から年明け三月頃まで出回るので、梨は長く食べることができる果物とうのもうれしいですよね。大きさは300g前後から800g前後、しゃきしゃき感とジューシーさは同じです。ですから食感や糖度や酸とのバランスでお好みの品種を見つけてみるのもいいですね。僕は佐賀県唐津市で栽培される「あきづき」は果肉が緻密で糖度が高いので大好きな品種です。

 

(佐賀県唐津市で栽培されている豊水梨)

梨の期待される効能;夏に梨が旬を迎え美味しい理由はちゃ〜んとあるんですよ〜。梨には水分と食物繊維が比較的多く、便をやわらかくする糖アルコールの一種「ソルビトール」を含んでいるので、便秘予防に効果が期待できます。カリウムは高血圧予防に効果が期待できますし、アミノ酸の一種の「アスパラギン酸」は利尿作用に有効といわれています。レンコンと同じように梨の絞り汁が咳止めに効果が期待できるとも言われています。ね、皆さんも夏に梨をたくさん食べなきゃ!(笑)それと、梨はお尻の部分と皮の近くが甘いのでせっかくなら皮ごと食べちゃいましょう!

H:ぼくも梨、大好きです。バンクーバーのアジア系スーパーでは水晶梨やヤーリー梨などはよく見るのですが(中国人マーケット向きなのかな?)、幸水や豊水はそこまで出回っている印象はないですね。あ、新興や新高梨も、季節になるとなぜか韓国系で見かけます。以前、郊外の一部の農園で豊水や新世紀が育てられていたのを見たことがあるのですが、一般的なスーパーではまだまだ。いつも「もっと色んな梨が出回りますように!」とお祈りしています(笑)

 

2.「ぶどう」

(品種の多いブドウも大きく分けると赤・黒・緑の3色)

Hiroさんの実家ってぶどう園やってるんですよね〜、今度遊びに行きますね。(笑)僕がブドウのこと話すと「ふん!こわっぱめが!って」Hiroさんに鼻で笑われそうだけど、夏=ぶどう=お盆=ぶどうが小さい頃からのイメージなので、おそるおそる、、、(笑)。

ブドウは栽培が始まってなんと5000年前、世界で1万種以上あるといわれています。皆さんは九州ではブドウのイメージってあまりないと思うんですよね。でも実は佐賀県唐津市では柑橘類全般(浜玉種がデコポンを抑えて最近大人気)、イチゴ、梨、ぶどう、イチジク、キウイ、、、そしてなんと「林檎」も栽培されてるんです。知る人ぞ知る果物の産地です。そして唐津のブドウはソフトバンクホークスの有名野球選手もこぞって買いに来るという直売所があるんですよ〜。唐津で栽培されているブドウは「巨峰」「ピオーネ」「ロザリオビアンコ」「シャインマスカット」種です。また宮崎では「サニールージュ」「ハニービーナス」種がワイナリーの近くの産地で栽培されており、宮崎の新しい特産品としても有名になってきました。お取り寄せでも随分と人気があります。是非、チェックしてみて下さい。

巨峰はもう皆さんお馴染みですよね。ピオーネも種なし種があり最近、随分と人気が出て来ました。僕はマスカットのようなグリーンで大粒の「ロザキ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を交配させた「ロザリオ・ビアンコ」が「ブドウ食べてるぞ〜感」があって大好きです。一房が600g前後、一粒も10g以上と大きめなのがお気に入りです。「シャインマスカット」も新しい品種ではありながらマスカット特有の香りや糖度が高く皮ごと食べやすいという点では人気品種です。Hiroさんの出身地岡山産すごく有名ですよね?。ちなみにうちの母はデラウェアをチビチビと食べるのが好きです(笑)

 

(糖度も高く食べやすいシャインマスカット)

ブドウの期待される効能;ブドウに含まれるブドウ糖(果糖)は夏の疲労回復とエネルギー補給に最適なんです。ブドウの栄養と言えばポリフェノール(美味しいワインには太陽の日をたっぷり浴びたブドウの美味しさと栄養が詰まってるんですね)実はこのポリフェノールには侮れない大事な栄養があるんです!!黒や赤のブドウの皮にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。緑色のブドウは完熟しても色素がつくられていないということになりますね。アントシアニンには眼精疲労や活性酸素を除去する効果があると言われていて、悪玉コレステロールの発生を防ぎ、玉葱のように血液のサラサラ効果で動脈硬化やがん予防にも期待ができるわけです。赤色系のブドウには、レスベラトロールという発がん抑制作用に効果が期待できるポリフェノールが含まれています。またブドウに含まれるブドウ糖リンゴやバナナに比べて倍くらい多いのです。ブドウ糖は疲労回復効果が期待できるので暑い夏のエネルギー補給に最適ですし、直接脳の栄養源となるので集中力を高める効果があるといわれています。

あ、そうだ!皆さん。ブドウについている白い果粉は「ブルーム」といって鮮度が高い証拠です。(農薬や液体肥料ではありません)皮にたくさん栄養がありますから、さっと洗って皮ごと食べて下さいよ〜。

H:おー!「ロザリオ・ビアンコが好き!」という人に初めて会いました。(別にロザリオ・ビアンコをディスってるわけでなく、、、)ぼくもロザリオ・ビアンコが大好きなのですが、他にもクオリティの高いぶどうの品種がありすぎて、もうどれ食べても幸せです(笑)

 

3.「イチジク(キング・ビオレソリエス)」

(果皮の緑からは想像できない位の柔らかさとさっぱりとした甘さの青いちじく)

日本で栽培されるイチジクには桝井ドーフィン、蓬莱柿、とよみつひめ、バナーネ、コナドリアなどがあります。今回僕がおすすめしたいのは佐賀唐津で栽培されていて、今、全国的にも注目されている高級イチジク!「青いちじく」(キング種アメリカ原種)、「黒イチジク(ビオレソリエス種フランス原種)です。この2種のイチジクを食べるともう他のイチジクが食べられなくなります。(笑)僕のネットショップでも注文数がベスト3に入るほどリピートされる方が続出しているので、間違いない美味しさです。(キッパリ! 笑)「青イチジク」は6月から7月が収穫時期、特徴は夏にぴったりなさっぱりとした氷砂糖のような甘さで、口の中でトロ〜リととろけるクリーミーな美味しさです。

(生産者の方は「黒いダイアモンド」と呼んでいる「黒イチジク」)

「黒イチジク」は9月から11月が収穫時期です。このイチジクは蜜のような濃厚でねっとりとした甘さが特徴です。果皮が濃い紫なのでブドウ並のポリフェノールが含まれています。両方ともお勧めする理由に、他のイチジクに比べて可食部分が多く皮ごと食べることができることが挙げられます。少し高価ですが一度は食べていただきたい一押しのイチジクです。残念ながら8月だけが入手することができません。ごめんなさい!

 

(カットするとご覧のように蜜がたっぷりと溢れ出ます)

イチジク期待される効能;女性にとってイチジクは栄養と美容効果の塊です。イチジクの栄養成分は糖でそのほとんどがブドウ糖や果糖す。その他カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、鉄などです。栄養成分以外の機能性成分として食物繊維、ビタミン、色素成分、香気成分が含まれます。イチジクには水溶性の食物繊維が豊富に含まれており血糖値の上昇を抑制する効果や高脂血症を予防する効果期待できます。また、イチジクの紫色はブドウやブルーベリーにも含まれるアントシアニンで特にシアニンを多く含んでいます。目の明暗の調節、抗炎症、毛細血管強化などに効果があると言われています。旬の時期以外は乾燥させたドライフルーツをヨーグルトと一緒に食べるのがおすすめです。vegeLaboでは10月頃から6月頃まで黒イチジクの「ドライ、セミドライ」をネットショップで販売していますので是非お買い求めください。(宣伝上手ですみません 笑)

(左から黒イチジクの冷凍、ドライフルーツ、セミドライフルーツ)

このイチジクを詳しく知りたい方は僕の過去記事がありますのでよろしかったらお読み下さい。

*青いちじくはこちら https://vegelabo-m.net/king/

*黒いちじくはこちら https://vegelabo-m.net/viore/

 

まとめ せっかくなので、2人の一番好きな夏の果物、紹介しちゃうの巻。

 

H: いやー、今回も2人の好きな果物を(一方的に)語り倒して満足ですね~。読者の皆様、ここまで付いて来ていますか~?(汗)

Y: オッサンズ話し始めると止まらないんです(笑)許してください。今回も1万文字超え!(ある意味、オッサンズから皆さんへの果物愛の布教活動になってる? 笑)これでもか攻撃で「Hiroさんの一番好きな夏の果物って何なん〜?」(しつこいYasu親父)

H: わー!そこを聞きますか!(笑)もう色々ありすぎて困ってしまいます・・・。岡山出身だけに桃も捨てられないし、カナダの新鮮ブルーベリーも最高だし・・・。選べない・・・(泣)でも、強いて選べと言えば、やっぱりニューピオーネかもしれません。

(祖父母の家で撮影したニューピオーネ)

ぼくの祖父母は岡山県北にある高梁市でピオーネ農家を昔からずっとやってて、子どもの頃から収穫時期になるとピオーネがいわば食べ放題だったんですよね(笑)だからぼくにとってブドウの味の基準はピオーネなのかもしれません(笑)今思えば、こんないいものをたらふく食っていたのかと、あまりの贅沢さにびっくりしてしまいます。特にカナダにはあまり特有の品種のブドウが出回らない(コットンキャンディーグレープは別として)ので、夏秋になると祖父母のピオーネがとっても恋しくなりますね。あーーー、記事を書きながらまた食べたくなってきた(泣)

では、Yasuさんの一番好きな夏の果物も、素敵なストーリーとともに教えてもらいましょう(笑)

Y: 僕が育ったのは長崎の小さな田舎町なんです。だから時代もありますが(笑)小さい頃はエアコンも無かったし、扇風機だけ(お決まりの「ワレワレハ、ウチュウジン デアル、、って扇風機の前でやってたアホな子 笑)で木陰や川で涼をとり、きっちり昼寝をするのが夏のスタイル。当時は井戸もまだあったので西瓜やメロン、トマトや胡瓜を井戸水でで冷やして食べてましたね。だから西洋種や輸入果物なんかは知ることもなく、庭になってたものやご近所や知り合いの大人達からいただた果物だけでした(だからHiroさんとアジアンフルーツを一緒に対談できるなんて夢のよう、、今でもご縁と優しさに感謝してます💕、ありがとうHiroさん!)あ、また長くなっちゃった。僕はやはり「梨」ですね!和梨で赤梨に分類される「豊水」が出回り始めると「夏 、キター」てな感じで、こめかみがいたくなるくらいに冷やした梨を食べるのが至福です。(意外と普通ですんません 笑)。でも、追熟させた山形の「ラ・フランス」も捨てがたいしなあ〜、、、ブツブツブツブツ、、、、

H: うふふ。なるほどなるほど~(笑)素敵なストーリーありがとうございます。締めにぴったりですね(笑)

Y:「おいっ! (笑)」まだ話が途中〜〜〜〜って(笑)、、、、。(強制終了 笑)

 

 

H&Y:ということで、いかがでしたか?

皆さ〜ん、夏の果物をたっぷり食べて、心も体も元気になってくださいね!

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。次回の対談もどうぞお楽しみに〜。

 

 

<対談者のプロフィール>

  Hiro profile  

カナダ・バンクーバー在住の野菜ソムリエ。仕事はライター。日本とニュージーランドの大型スーパー青果部門、カナダでは元八百屋勤務した経歴を持つ。野菜・果物の情報を自身のブログ野菜ソムリエHiroのベジフルポケットにて発信中。その他にもHiro offcialのTwitterFacebookInstagramも不定期更新中。

 

  Yasu profile  

福岡県糸島市在住の野菜ソムリエ・フードコーデネイター。vegeLabo の運営、国内の外食関係企業、大手量販店、農産物加工企業にメニュー作りから生産者と契約した農産物の提案、卸販売、コーデネイトをしている。デザインワークとして野菜に関わる媒体のデザイン・ブランデイングもおこなう。  Facebook, Instagram も随時更新中。

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