「猫のまんま」夏の段1
夏の段 その1 wrote: 20170729
「食器洗浄機」
食器洗浄機【しょっきせんじょうき】 出典:デジタル大辞泉
食後の汚れた食器を洗う電化製品。家庭用のものは、洗剤を溶かした温水を高圧水流で食器などに吹き付けて汚れを落とし、乾燥まで自動で行うものが主流。
<新解釈> 食器洗浄機【しょっきせんじょうき】 松永解大辞典より
餌の入った器を残すことなく、ザラザラとした舌で舐めつくしピカピカに仕上げること。また自分の餌専用の器だけでなく他の猫の餌の残しを平らげこちらも舐めて素晴らしい技術力にて磨き上げる。ただし、人間の要求した他の食器の磨き上げには興味を示さず、ただの食いしん坊ということがわかる猫の所作。
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「はあ〜食べた、食べた」
「お腹いっぱい」
「あれ、きいちゃんまだ食べてるの?」
カリカリカリ、、、
「うまうま、、」
カリカリ、、、
「ねえ、きいちゃん。最近走るとききいちゃんてさお腹が左右にユサユサしてるよね。」
「太り過ぎのような気がするんだけどなあ」
カリカリ、、!
「(びくっ)」
「えっ、そ、そうかなあ、おいらちゃんと父ちゃんが出してくれたご飯残さずに食べてるだけだけど。」
「父ちゃんがちゃんと決められた時間に、決められた量をくれるから大丈夫だと
思ってるけど?」
「いやいやいや、きいちゃん。僕の食べ残しも全部食べてるやん。それに夜中、きいちゃんらしくない甘えた声で父ちゃんにおやつおねだりしてるの僕知ってるよ。」
「(ドキッ)」
「い、いやそ、それは、、、。父ちゃんと遊んでると体力使ってお腹減るし。それに父ちゃんが夜中に冷蔵庫開けるの見てたら、僕もついつい、、ね。」
「きいちゃん、それダメ〜。僕らの大好きな窓にジャンプする時、きいちゃん最近一回じゃ登れなくなったでしょ?」
「あの、そ、それは、、。」
「きいちゃん!僕ら猫はね機敏に身軽に動いてなんぼなんだよ。僕なんかほら、走る時スタタタ、、、。て感じだけど、きいちゃんの場合ドテドテドテ、、、。て感じやん」
「それに大体ね猫っていうのはね獲物を捕獲する為にもササッと動けないとダメなんだよ。敵から身を守るのにも俊敏な動きが必要だし。」
「そい、そんなこと言ったって。おいら達、ご飯ちゃんと3度食べられるし
家の中にいれば危険なこともないしさ、、今更そんな野良猫じゃあるまいし、
美味しいもん食べられるんだから幸せやん、いいやん。いいやん。」
「キー!!きいちゃん、そんなことだから、父ちゃんのお腹に乗ったとき重いって、すぐ降ろされるんでしょ。ご飯だって出されたもの全部食べてたら
ダメだよ、少しづつ食べるのが体にもいいって保護猫の仲間たちも、、、。」
「(ガミガミガミ、、、、。)」
「ふあ〜」
「きいちゃん、聞いてる?」
「う、うんまあ、、ね。ふあ〜。」
「ほら、またそうやってお腹いっぱいになったらすぐ寝る!」
「うるさいよ〜ガミガミ猫〜!」
パシッ
「!なんだよ〜マツコデラックス猫〜」
ビシッ
「なんだと〜」
バタバタバタ、、、
ウニャニャニャ〜
「キャ〜マツコ猫がいじめる〜」
スタタタ、、、
「こら〜待てい!」
ドテドテドテ、、、
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・・・・続き
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