野菜ソムリエYasu×Hiro のベジフル対談: 第2回「アジアンフルーツパ〜ラダイス」
世界中の皆さんにどうしても「野菜や果物の魅力」を一人でも多くの方にお伝えしたいという強い思いから、美味しい野菜と果物に目がない、カナダ・バンクーバー在住のHiroと福岡・糸島在住のYasuがつ、ついに立ち上がりました!(笑)それぞれの国の自慢したい農作物のことや、日頃から感じる野菜・果物にまつわる色々なことを若いおっさんHiroと本物のおっさん(笑)Yasuがあれこれとしゃべり倒す「毎月の連載対談」です。どうぞ、最後までお付き合いくださいね。
対談第2回目:「アジアンフルーツパ〜ラダイス」
5月に入り、カナダも日本も初夏の装いが始まりました。日本では野菜も端境期(夏の作物に切り替わる全体的に種類や収穫量が減る時期)に突入、カナダはというと過ごしやすい季節になりつつあり、ビタミンカラー溢れる農産物が所狭しと並ぶ時期でもあります。この時期から果物も美味しい種類が次々と出回り始めますね。夏にシーズンを迎える美味しい果物を今回は二人の独断と偏見(笑)で先取りでご紹介します。
Y: こんばんは〜、ヒロさん今回もよろしくです!日本のGW今年は初めての10連休でした。(世間では、、、。)でも青果仕事の僕は連日生き地獄(笑)を味わっておりました。まだ連休開けの小地獄の余韻を現在もまだひきずってます。ですからヒロさん、今回は僕、暴走するかもしれません(笑)。「こいつ、やばいっ」と思ったら止めて下さいね。ヒロさんのいるバンクーバーでは祭日があまりないと聞いてましたが、順調な仕事ペースでしたか?5月のカナダは過ごしやすい季節に突入!きっとマルシェなんかがそろそろでは?
H: ヤスさんこんばんは!ワクワクの2回目の対談楽しみですね。10連休いいですね!カナダはそんな大型連休は無くて、5月も3連休があって「やったー!」と言っている程度です。お正月も1月2日から働く人が多いですね。だから、「日本~、くそ~、うらやましすぎる~」っていう目で黙々と仕事をしていました。
Contents
カナダでは「嬉し・楽し」マルシェの開催が始まる
世界でも過ごしやすい・住みたい街として人気のあるカナダの西海岸「バンクーバー」ではベストシーズンが到来!町並みには緑が溢れ、カラフルな農産物が沢山並びます。
(多くの人で賑わうトラウト湖近くで開催されるマルシェ)
H: そんな5月になると、ぼくの暮らすバンクーバーではファーマーズマーケットが各地で始まるので、毎年それを楽しみにしています。実際、先日さっそく行ってきて、人の多さにびっくりしました。みんな「待ってました!」と言わんばかりに、新鮮な野菜や果物などを購入していましたよ。特に5月上旬はアスパラやルバーブ、あと野菜の苗を販売しているベンダーが多かったですね!ファーマーズマーケットで生き生きとした野菜たちを見ると、こっちまで嬉しくなってしまいます。そんな気持ちで会場を訪れている方も多いと思います。これからどんどん暖かくなっていくので、今からもっと色とりどりの野菜果物を見られそうです。
(マルシェで旬を迎え沢山並ぶ「ルバーブ」)
Y: わわっ、、凄い!さすが、マルシェの本場!僕も先月友人達とマルシェやったばっかりですけど、カナダはスケールもでかいし、種類も豊富。ヒロさんからマルシェの沢山の画像見せて貰いましたけど、ワクワク感半端ないです!夏までにはなんとかカナダ行けるようにしたいっ。
やっぱり、二人は果物に目がない「オッサンズ」だった。
ヒロさんは夏はひたすら「ベリー男」に、冬は緑・赤・黄色の林檎がメインの「アップル男」(むしろ主食に近い 笑)になります。僕は季節の果物には目がなく「美味い!」とおもった果物は飽きるまで毎日食べ続ける偏食オヤジ。ミカンの季節は誰よりも手の裏側が黄色です。(笑)
( オッサンズは大のマンゴー好き。マンゴースイーツはいくらでも食べられます。)
Y: 僕のいる糸島では5月に入り、連日25度前後「まじで、もう夏ですわ。九州!」夏といえば、「ふふっ、、、」我々の大好きな「果物」の季節!ですよね〜。このテーマになると我々三日三晩エンドレスで対談しそう(笑)なのも怖いですよね。夏の果物といえばやっぱり「マンゴー」!ヒロさんも「お好きでしょ💕」(笑)九州にいるから尚更ですがマンゴーは沖縄・宮崎が全国区としてスタートしてもう10年以上お中元や贈り物の代名詞となりましたよね。今は九州各県、近畿圏、関東以北も栽培されています。ところで、ヒ〜ロさん。「マ、マンゴ−のかき氷、た、食べに台湾行きません?行きましょうよ〜。ねえ〜、ねえ〜。ザ・マンゴー的な豪華スイーツ〜食べに〜。」(GW疲れで脳が崩壊寸前状態になり甘い物が欲しく、甘える「気持ちの悪い」オヤジ風で 笑)
H: あ、そうですね・・・。考えておきます(冷静なおかつ沈着 笑)。そうそう、マンゴーといえば、バンクーバーでは日本と比較にならないくらいマンゴーが売られている気がします。例えば、アジア系スーパーに行くと、マンゴーが山のように積まれていたりします。「傷んだりしないのかな・・・?」っていつも心配になるレベルです(笑)。カナダの中でもバンクーバーはアジア系の移民が特に多いので、アジア食材が豊富だと思います。そんなわけで、アジアのフルーツも多く揃いますよ。例えばですが、ドリアン、ロンガン、ドラゴンフルーツなどなど!
(ミニマンゴーの量り売り。カナダのアジア系スーパーにて)
Y: が、しか〜し、今回は「マンゴー」は封印!!マンゴー様のように女王として君臨するフルーツは敢えてスルーし、珍しくて美味しいアジアンフルーツを今回は二人でご紹介しながら喋り倒します。皆さん、覚悟はよろしいですか〜?(笑)
How wonderful it is! 「アジアンフルーツパ〜ラダイス」
僕らは果物といえばどうしても「東南アジア」の南国フルーツをイメージしてしまいます。もちろん日本にもカナダにも旬を迎える美味しい果物もたくさん出回る時期なのですが、、、。アジアンフルーツの強烈な見た目と濃厚な甘さが一気におそってくる(笑)魅力が果物好きにはたまりません!
H: アジアンフルーツって本当に楽しいですよね〜。世界各国から移民の集まるカナダには結構アジアのフルーツの需要があるみたいで、いろいろ見かけます。例えば、果物の王様ドリアンはもちろんのこと、最近ではアテモヤをすごく見かけるようになりました。さらに、果物の女王マンゴスチンや台湾のミニパイナップルなど選び放題!ヤスさん、今回良い機会なので、珍しい果物を普及させましょう(笑)!
Y: (ビシッ!)了解しました!「珍しい果物普及化計画」主任やります!(笑)
でわっ!オッサンズがお勧めする「愛しのアジアンフルーツBEST3」の発表です!
では、いちにのさんで僕らが超お勧めする「アジアンフルーツ」の発表です!(効果音;ドルルルル、、、、笑)
Yasu 1位:「フルーツパパイヤ」
2位:「プラム(すもも:貴陽)」
3位:「ライチ」(糸島産)
Hiro 1位:「ガックフルーツ」
2位:「ジャックフルーツ」
3位:「ミルクフルーツ」
Yasuのお勧めするBEST3はこれ!!
H: おー!ヤスさん、「フルーツパパイヤ」?!「プラム」も色んな種類がありますからね!糸島の「ライチ」も気になる~!一体どんな理由で上の3品目を選んだんですか?
Y: 1位の「フルーツパパイヤ」実は、毎年どこそこで夏と秋に「パパイヤ」のワークショップやってるんです。個人的にも愛して止まないそのひいき目もあったり、年齢的にも「健康」を意識しての「フルーツパパイヤ」を1位とさせていただきました。
実はパパイヤはタイに赴任するまでは食べたことなかったんです(汗)。タイの首都BANGKOKで熱い中、遊び回ってたら「熱射病」になり入院する羽目に、、(小学生レベルの痛いオヤジ 笑)。病院の食事で毎日のようにパパイヤが出て来て(青パパイヤのサラダ、デザートはフルーツパパイヤ、ゴリ押しでシュガーアップルも追加。)看護師さんに聞いてみると「パパイヤは酵素を沢山含む健康食品だから、沢山食べて下さいね(本当はタイ語でもっときつい言い方で「体にいいんだから、パパイヤ食わんかい」って言われてた。 笑)最初は特有の香りが気になりましたけど、看護師さんが気を遣ってくれてレモン果汁やアイスを載せてくれたので完食!フルーツパパイヤの滑らかさと食感にやられましたね。東南アジアでは「青パパイヤ」を野菜として主にサラダや炒めものによく使います。それ以降タイ在任中はデザートで「パパイヤ」を毎日食べ続けてましたね。日本に戻って国産のパパイヤを色々調べて行くうちにすっかり虜になってしまいました。
(九州では沖縄・鹿児島(徳之島)・宮崎で栽培されています)
宮崎・鹿児島(徳之島)では年間を通して入手できるので契約させて頂き、アジアンレストランさん等にお届けしています。「青パパイヤ」の期待できる効能や食べ方、料理の仕方等はvegeLaboの「青パパイヤ」の記事でご紹介させていただきました。
H: お~なるほど。ぼくはパパイヤは石垣珊瑚パパイヤを5,6年前に体験して以来、それを超えるパパイヤにまだ出会っていません。元々、日本のスーパーで働いていた頃にパパイヤをもちろん取り扱っていたんですけど、クソ不味くて(言葉が悪くて失敬)。いつも「なんでこんな美味しくないもの売らないといけないの?」ってずっと思っていました。でも、石垣珊瑚パパイヤを食べた瞬間、パパイヤに対する概念がひっくり返った記憶があります。「あ、これが本当のパパイヤの味なんだ」って思いましたね。良い想い出!
Y: 2位の「プラム(すもも:貴陽)」は3年前初めて食べたのですが、その大きさ(手のひらサイズ)と半端ないあふれ出す甘い果汁に倒れそうになりました。夏に近所のスーパーで買い漁ってるのは僕です(笑)。
日本では7月から8月までの本当に短い期間の収穫時期になります。皮も薄く、手に持つとそのずっしりとした重みににやけてしまう位です。実は「貴陽」は世界一重いスモモとしてギネスブックに認定されているそうです。マンゴー並の糖度で通常の桃よりも高く16度〜17度!もあります。夏の暑い日の疲れた体に甘〜い果汁が広がる幸せ。「果汁をごくごく」いただいているという表現がぴったりかもしれません。僕はお風呂上がりの一杯のビールならぬ、1個の「貴陽」を丸かじりです。(笑)
(この見事な大きさ!に先ず驚かされます。約200g〜300gで通常のプラムの3倍はありそうです。)*画像:「トリッププランナー」さんの〜南アルプスで幻のプラム「貴陽」狩り体験より〜
(佐賀県唐津市で栽培されている「貴陽」、他にも各種スモモも栽培されています。)
「貴陽」は山梨県で品種登録され、長野も代表的な産地です。通常のスモモ以上に大玉な分、手間もかかります。大きい分、大味になりそうですが決してそんなことはなく、むしろ大きい分大量の甘い果汁を沢山含んでいます。「雲紋(うんもん)」とよばれるひび割れたような筋が品種の特徴です。
H: 貴陽プラムはこれまた日本のスーパーで働いていた頃取り扱った経験がありますが、そこまで印象に残っていなかったので、今度機会があれば食べてみたいです!
Y: 3位の「ライチ」はこれもフルーツ天国のタイに在住しているときに生ライチーの甘さとジューシーさに驚きました。もちろん日本にいるときも夏は好んで食べていたんですが、冷凍ライチーのくすんだ茶色では味わえない、赤い果皮のぷりぷりとした食感にすごく衝撃を受けたんです。しかも、何と僕の暮らす糸島でお世話になっている生産者さんが栽培されているという「身内自慢」が、がっつり入っています(笑)。
(糸島の圃場;「ライチ」の他に「ヤマモモ」「マンゴー」も栽培されています)
糸島の海岸沿いの施設で栽培されています。大きさはゴルフボール位の大きさが中心です。生産者さんも東南アジアが好きで現地で食べて気になる果物は栽培作りに即チャレンジ。10年近くかけて安定した収穫が可能になったんです。次なる栽培品目は「スターフルーツ」、新作物「☆☆☆☆☆」(先行栽培の為、企業秘密です。笑)タイ好きな僕のお願いもあり現在、試験栽培中です。タイでは「龍眼」(ローガン)もありましたね。ライチの仲間ではありますが似て非なる物でライチより種が大きく可食部分が少ないです。屋台で山積みにされた枝付きのライチを大人買いして皆でワイワイ食べてましたね。
H: ライチは日に日に味が落ちるので、ぜひ収穫直後のライチを食べてみたいものだと常々思いますね。ヤスさん本当に、うらやましい~!
Y: 最近は日本でも生ライチが輸入され量販店でも手に入れることができますが、樹上で完熟していない状態で輸入されているので、緑が残り少し残念。又ヒロさんが言うように赤くなった果皮から日ごとに鮮度が落ち茶色に変色していき、甘さやトロピカルな香りが減少してきます。糸島の生産者さんはお届け先によって「完熟の度合い」をみて収穫してくださるのでとても心強いです。夏の糸島のトロピカルフルーツを皆さんに是非、味わって欲しいですね。
( 糸島では台湾から苗を移植し栽培、宮崎とほぼ同時期に始まりました)
*6月よりvegeLabowebshopで「糸島ライチー」の先行予約を始めます。お届けは7月中旬頃よりご予約順にお届けします。
Y:ヒロさんもライチー好きですもんね〜。今度、糸島に来るときは7月〜9月がいいですよ。お隣の市の唐津も含めて「イチジク」から「マンゴー」「ヤマモモ」「ブドウ」「梨」そして、なんと「林檎」!も食べられるし、海も格別に綺麗ですよ。「糸島の生ライチー」は特別に樹になってるやつをヒロさんがかぶりつけるように生産者さんにはお願いしときます(笑)。
Hiroのお勧めするBEST3はこれ!!
Y: ヒロさん、今回のベスト3すごい!多分ご存じ無い方多いはずですよ。気になる、気になる。どんな理由で選んだんですか?ヒロさんならではのかなりな「マニアック感」!
H: もちろん好きなアジアンフルーツっていっぱーーーいあるんですけど、今回は「まだみんなこの果物は試したことがないんじゃないかな?」というものを3つピックアップしてみました。順に説明しますね。
1位の「ガックフルーツ」は、上の写真のトゲトゲ(見た目だけで鋭いトゲではないです)の爆弾みたいな果物(笑)
ベトナムで生まれた果物といわれていて、日本ではあまり知られていないように思います。バンクーバーではたまーーにアジア系の食品店の冷蔵ケースの隅でみかける果物ですね(笑)
なぜガックフルーツを1位に選んだかというと、もうこの果物、個人的に面白過ぎるんですよね(笑)見た目もそうだけど、半分に切ると、真っ赤な仮種子が出てきます。この種を包んでいる赤々しい部分を食べるわけですが、これを手で剥こうとするとニュルニュルしてすごく剥きづらいんです。スーパーで売ってる豚バラみたいなニュルニュルさです。さらに種も亀みたいなカタチをしているし、仮種皮の味はバターみたいだし、リコピンの含有量がトマトの70倍なんていわれるし。もう全てが面白かったので、一位です(笑)ぜひ一度挑戦してみて欲しいですね~。個人ブログでもガックフルーツについて詳しくまとめているので、ぜひチェックしてみてください! *記事はこちら↓
ベトナムで人気のガックフルーツ(ナンバンカラスウリ)を食べた記録まとめ
(バンクーバーのアジア系食料品店にて)
続いて、第2位の「ジャックフルーツ」! どうですか、この圧巻の売り場は(笑)世界最大の果物といわれるジャックフルーツ。重量が20kgとか超えちゃうジャンボさで、売り場にあると一気に目を引くんですよね。ジャックフルーツは「パラミツ」ともいわれていて、東南アジアを中心に人気の果実です。ドリアンとよく比較されているように思います。
1玉ごっそり購入する人はまだ正直見たことがないのですが、よく半切れとか、もっと小さい小分けにして販売されていたりするので、手が出しやすいです。バンクーバーの多くのアジア系八百屋などで見かけることができるので、「ほー!需要があるのかー!」といつも感心しています(笑)ヤスさんも過去にタイで暮らしていた時、きっと食べたことがあるんじゃないですか?
Y: 食べてます、食べてます、ガッツリ!(笑)果物天国タイですもん。木陰でジャックフルーツ枕に寝てた人がいてびっくりしてました。確かに大きさ的にもドリアンとならぶ王様クラスのフルーツですよね。僕は完熟前の少し固めのシャクシャクした食感が好きで、甘〜い香りがまたいいですよね。種も茹でて食べてたような記憶もあります。ドリアンの匂いが苦手な人にはこちらが絶対お勧めですね。(でも、個人的には強烈な匂いのドリアンも大好き! 笑)
H: 3位は「ミルクフルーツ」です。別名は「スターアップル」または「おっ★いフルーツ」(大人の事情により伏字を入れております)とも呼ばれます。スターアップルと呼ばれるのは、半分に切ると放射状に線が入ってそれが星のように見えるため。そして、「おっ★いフルーツ」と呼ばれるのは、見た目が真ん丸としていて、「おっ★い」に見えるからですね。こちらもバンクーバーのアジア系食料品店で購入したんですけど、そのときに店員のおばちゃんが「これはもう食べごろだから今日食べていいよ。でも、食べる前にしっかり揉んで。そしたらもっと美味しくなるから。」と言われて、びっくりした記憶があります。実際に食べる前に揉んでみたんですけど、本当に「おっ★い」を揉んでいるような気になりました(爆)
半分に切るとこんな感じで、中心部分をスプーンですくって食べます。その際、ミルク色の果汁が滴るのが、また「おっ★い」を連想させます。(言い過ぎですね笑)ネットで色々調べると、はま寿司が以前ミルクフルーツをデザートメニューとして提供していたそうですよ~。そのとき、ミルクフルーツを食べたという人は、ラッキーだったかも!ミルクフルーツについても、以前ブログにまとめているので、よかったらチェックしてみてください *記事はこちら↓
【保存版】揉んで食べるおっ★いフルーツ!スターアップル(ミルクフルーツ)まとめ
Y:ヒロさん、web 公開コードギリギリセーフです(笑)。これ初めて見ます。「揉みたい、揉みたい」(あっ!暴走しかけた、、笑)いや、「食べたいです!」。ココナッツは想像できるけど、果肉がミルキーな味の果物って珍しいですもんね、暑い夏にシャーベットにして風呂上がりに食べたいです。
今回のまとめ「カナダと日本のアジアンフルーツ」事情
H: あ、お互い3つの果物取り上げただけなのに、話が長くなってしまいましたね~(汗)。読者の皆さ〜ん、もう少しで終わりますから!(笑)
アジアンフルーツについて色々語ってきましたが、個人的に西洋の果物よりアジアの果物のほうが楽しいんですよね。何でか分からないのですが、アジアの果物を眺めていると、宝探しがしたくなるんです。やけに鮮やかなものが多かったりだったり、見た目が笑かしにかかってきているのかと思うようなものがあったり(笑)単純に好きなんですね 。
だから、バンクーバーで暮らしているのはラッキーだなー、と思います。ダウンタウンを歩けば、ベトナム人もいればマレーシア人もいて、日本人もいれば韓国人もいる。タイ人もいれば、台湾人もいますから。みんな「自国で食べていた果物を食べたい!」っていう願望があるから、いろんなアジアンフルーツに出会えるんだと思います。ヤスさんは日本の糸島から、アジアンフルーツに対してどうお考えですか??
Y: 九州産のアジアンフルーツや欧米の果物の一部を取り扱っている僕が言うのも失礼な内容になってしまうのですが、、、関係者の方々ごめんなさい!実は「果物=高級品=ギフト」感が少し寂しいです。例えば宮崎マンゴーも地元の生産者直売所と首都圏店舗での販売価格差が大きい。もちろん亜熱帯果物ですから施設内の温度も20度以上を保つために重油代がかさむので、どうしても「再生産価格=原価」は高くなってしまう。僕はいつも「旬=美味しい時期=栄養価が高い=買いやすい値段」と勝手に思っています。温暖化の影響で栽培できる農産物の栽培可能圏がどんどん北上しています。ひょっとしたら北海道でもアジアンフルーツが栽培できる時代が来て、九州は亜熱帯の農産物だらけ、なんていう可能性はあるわけです。そして作物にふさわしい「適地適作・適期」があるので無理に収穫の時期を早めたり長くすることが旬の楽しみを減退させる原因だと思うんです。だから 地域の特性をいかして出回る時期だけを旬の楽しみにする。「☆☆☆の☆☆☆」の季節だね〜。であるべきじゃないかと。格安運賃のLCCを利用してマンゴー食べに「台湾」に行く!というのも素敵だし、外国の自然や文化、現地の人たちとの交流も楽しみながら、露店やスーパーでその国でしか買えない果物を味わえるってとても刺激的で気持ちも豊かになるし、きっと「本当に美味しい」って感動できるんじゃないかなと思います。
H: うわ(笑)!最後になって、急にめちゃくちゃシリアスですね(笑)でもたしかに、旬を楽しもうとする、旬が楽しめる仕組みをつくるのは非常に大切なことだとぼくも思います。バンクーバーにアジア各国からの果物が集まるのは先ほどお伝えしましたが、どうしても空輸になりますからね。時間経っちゃって、現地の採れたての果物とは味が異なっているんだろうなー、と思いながら食べてます。(それでもなにかと便利だからバンクーバーで暮らしちゃうんですけど)
んー!果物をめぐる旅⭐️がしたくなってきたー!!!
H&Y:皆様がいつの日か「心から感動できる美味しい果物」に出会う事ができますように、、、。
<対談者のプロフィール>
Hiro profile
カナダ・バンクーバー在住の野菜ソムリエ。仕事はライター。日本とニュージーランドの大型スーパー青果部門、カナダでは元八百屋勤務した経歴を持つ。野菜・果物の情報を自身のブログ「野菜ソムリエHiroのベジフルポケット」にて発信中。その他にもHiro offcialのTwitter、Facebook、Instagramも不定期更新中。
Yasu profile
福岡県糸島市在住の野菜ソムリエ・フードコーデネイター。vegeLabo の運営、国内の外食関係企業、大手量販店、農産物加工企業にメニュー作りから生産者と契約した農産物の提案、卸販売、コーデネイトをしている。デザインワークとして野菜に関わる媒体のデザイン・ブランデイングもおこなう。 Facebook, Instagram も随時更新中。
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