「猫のまんま」春の段1

登場人物の紹介

父ちゃん・・・失語症が原因で「鬱」病になり、会社を辞め二匹の里子の猫と暮らしている
きい・・・北九州小倉で保護されたキジトラ猫(手足が短いまんまる体型のおっとりな雄猫)
そい・・・きいと同じく北九州小倉で保護された茶トラ猫(スレンダーで活発な雄猫)
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春の段 その1 wrote: 20170402

「天日干し」

てんぴぼし【天日干し/天日乾し】      出典:デジタル大辞泉
魚介類などを直接日光に当てて干すこと。また、そのようにして作った干物。
<新解釈> てんぴぼし【天日干し/天日乾し】松永解大辞典より
愛猫を日当たりの良い窓際に放置し、頃合いをみてお腹周りの匂いを嗅ぎ至福を得ること。

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「この窓際最高だよね、お気に入りの場所。父ちゃんの仕事ぶりも見れるし、
外のスズメさんたちも見れる」

「ほんと、ほんと もうねむい ふあ〜」

「きいちゃん、気をつけなよ頃合いをみて父ちゃん「くんくん」攻撃始めるよ」
「やば、その前においらたちの部屋に逃げておきゃなきゃ、、でも、睡魔が。ふあ〜」
カプッツ!
「げっ、痛いやん!本噛みすんなよ、そい!」
「でなきゃ、きいちゃん 起きないじゃん。 あ、父ちゃん近づいてきた」
スタタタタ、、、。

 

 

「危ない、危ない、せっかくほんわかしてたのに、父ちゃん。油断も隙もないよな。そい、おいらね
なんか少し昔のこと思い出して来たような気がするんだ。」
「いや、それはないよ。僕たち猫は2ヶ月以上の前のことは思い出せないようになってるんだよ。
神様がね、僕ら野良猫たちが辛いことや、人間から虐待された悲しいことを思い出さなくていいように創られたんだよ。だから、新しい出会いや環境の変化があればそれに順応できるようになってるんだよ。」

「そうかもしれないけどおいら、どうしても思い出さなきゃいけないことがあるような気がするんだ。父ちゃんたち人間はおいらたちのように忘れることができないから、時々辛かったこと思い出して泣いていることもあるじゃん。神様も人間たちには幸せだった頃の記憶だけを思い出すように創られたらいいのにね。」

「いや、僕はそうは思わないよ。辛かった頃の記憶があるから、父ちゃんたちそれをバネにして強く生きて行こうとすることができるんじゃん。見てて可愛そうな時もあるけどほんの少し、時間が経てばきっとその記憶も薄れて幸せな思い出の方に塗り替えて行くはずだよ。」
「そういうもんかなあ、で、おいらの記憶に出かかっていたのはなんだろうなあ、う〜ん、う〜ん」

 

 

「きいちゃん、父ちゃんおいかけて来たよ!」
「やば!」
スタタタタ、、、。
「きゃ〜」

 

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・・・・続き

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春の段2

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