佐賀の「オサレ番長」見参!


「佐賀のオサレ番長」

佐賀県杵島郡江北町:大串さん
 Uターンで佐賀に戻り実家の玉ねぎ農家を継ぐ、農業を楽しくワクワクする仕事にすることが目標。地元の若手生産者のリーダー的存在。

 

佐賀江北町は白石地区に隣接し、全国2位の生産量を誇る「玉ねぎ」の大産地、他米、レンコン、アスパラガス、レタス、キャベツと露地栽培の圃場が広がります。長年の玉ねぎの栽培地ならではの連作障害から昨年は生産量に大打撃を受けました。高齢者の多い産地では若手の生産者を中心に露地で安定した栽培ができるような農作物の展開やふるさと納税への農産物の参画施策をおこなっています。

 

出会いは佐賀県庁主催のEC事業の説明会の「ハロー」

オサレ番長との出会いは4年前佐賀県庁が主催する佐賀EC事業(「楽天」のサポート)の新規事業者向けの説明会が行われた唐津。僕は1年前に採択されていたのでちょっぴり先輩ということで登壇させていただきました。事前に僕に会いたいという方がいらっしゃる、ということを楽天の方からお聞きしていたのですがどんな方だろうと当日までドキドキ(笑)。

とても生産者さんとも思えないおしゃれでダンデイな佇まいの大串さん。一通り楽天出店と運営のお話をさせていただいた後、質疑応答の時間。大串さんにマイクが渡りどんな質問かとドキドキしていると、まさかの「ハロー」が第一声!思わず、椅子から落ちそうになりました。質問の内容は農産物なので物流に関する鋭い質問でした。

そうなんです、農産物の通販をするのに一番気を使うのが「物流」。鮮度が命の農産物なので「温度帯」「届けるまでの状態」「運送会社」との連携などをしっかりと押さえないと運営できません。それからは楽天市場での出店の相談を何度か受けながらのおつきあいが始まりました。

 

佐賀江北町の若手生産者のリーダー的存在

昨年創刊された「SAGA 食べる通信」創刊号にやたらと似合うスーツ姿と「玉ねぎ」が印象的な表紙を飾った大串さん。いや、マジでミュージシャン(てか マジシャン?大串さんごめん! 笑)みたいなカッコイイ姿に皆で感動しました。佐賀を出て大阪での仕事で培ったのは仕事上のサービス精神やファッションセンスだけでなくもっと深い人間として触れ合っていく大事さや食の大切さだったのだと思います。

農家出身だから都会で野菜がどのように売られ、お店で調理されるかを目の当たりに見てこられたのでしょう。

小さい頃は農作業の手伝いをしながらも「農業なんでキツイ、ダサイ」と思っていた大串さん、でも農家は1つの会社。経営や考え方次第で「自分の思う通り」に運営できるんじゃないかと考え始めたのです。

「面白く、楽しく、そして儲かる」農業をやればきっとやりがいがあるはずだと。

大串玉さんが楽天市場への出店を決意したのも、農協や直売所に販売するだけでなく「こだわりのある、自信がある美味しい農産物を直接販売したい」という思いがあったからです。楽天市場だけでなく通販業界では「野菜」の店舗さんは星の数ほど。大串さんと話していたのも野菜販売の強豪とどう戦っていくかがメイン。価格競争に入ってしまっては埋もれて消滅してしまう。「本当に美味しい農産物」をどうやってお客様に買っていただけるかということでした。

僕は「果物」を中心にギフト展開して予約販売という流れからお客様を取り込むことができましたが、大串さんのところは「野菜中心」。これは頭を抱えることになり苦労もされたと思います。そこで大串さんがとった施策が特産の美味しい玉ねぎで作る「玉ねぎ氷」だったのです。料理研究家の方の監修を経て生み出した「玉ねぎ氷」は健康ブームの中、玉ねぎの栄養が見直され話題となり一躍ヒットアイテムになりました。

若手生産者さんたちが従来の農業から「経営する農業」へ夢をもち、実践していく大串さんの背中を誰もが応援し始めました。時間もかからず、頼れる若手生産者のリーダ的存在になったのは言うまでもありません。

 

 

 「SAGA食べる通信 」創刊号より

 

これが大ヒットになった「玉ねぎ氷」*楽天市場より

 

 

自然と共存し、戦っていく姿

今年2017年7月の北部九州の豪雨は甚大な被害をもたらしました。

被災地の方々に心からお見舞い申し上げます。

 

大串さんの圃場は区画された平野部の圃場、近所は避難勧告が出るほどの水害を受けました。圃場には水が入り川なのか畑なのかわからないくらいの降水量。実はここの地区を襲う災害は今回が初めてではありません。度重なる台風・史上初の低温障害(積雪と氷結)で毎年数回の被害を受けています。

温暖化がもたらす天候の変化で今までにない影響が出ています。集中的な降水量・風・異常な低温。今年のような猛暑、以前の天候からは予想だにつかない状況です。露地栽培は天候との戦い、昨年と同じような栽培を続けていては作物の収穫量は期待できません。先人たちの農作物の知恵を持ってしても安定した栽培はできないことを痛感しています。自然に抗うことはできず、大雨の中ロープを張り、少しでもお客様の待つ農産物を守るために対策に走り回ります。農業とは自然を知り、共存すること、そして戦うことでもあるのです。

先日、お邪魔した時被害の大きかった圃場で倒れてしまい抜き去った後にスイートコーンの芽が出ているのを見て、植物の生命力に改めて感激した僕らでした。

 

 

先日の集中豪雨で大被害を受けた圃場に入る、表情は険しい

 

大雨の中、竹のように太く生命力を感じさせる根をあらわにしたコーン

 

 

これからもがむしゃらに農業を続けていく決意

僕が大串さんを好きなのは、常に前向きであるところ。また、農産物の出荷で欠品になりそうなとき、電話1本で生産者さんのネットワークを通じて調達してくれる男気と行動力(「兄貴」と呼ぶしかない 笑 )!

でも、豪快な生産者さんと言うわけでもないんです。細かい気配りや優しさ、常に冷静に先を見つめていくことができる人でもあるのです。3年前から始めた下の画像の「ジュエリーコーン」。オサレ番長ならではの食品以外の分野「フラワーアレンジメント」やおしゃれなレストランに納品するためのこの作物の栽培が今年で3年目になりました。年々ご予約をいただくお客様が増えています。

「オサレ番長」と勝手に呼ぶ(笑)理由はおしゃれを楽しむセンスの良さとお会いするたびに今市場が求めているトレンドや経営のためどんな農作物を栽培していくかを常に考えている生産者だからなんです。お人柄から大串玉さんと取り組みたいと言うお話が多いのです、どんな展開をしてどう経営していくか話をきっちり聞くことにしています。まだ現段階では公表できませんがこの地区では栽培されていない新しい農産物の準備に取りかかっています。露地栽培のリクスを減らし施設で安定した栽培ができる農産物です。大串さんならきっと成功する!大変なことはわかっていても覚悟の上。高齢者の方々の雇用や企業とのコラボもまた一つこれからの大串さんの成長を手助けしてくれるはずです。

若手生産者、頑張ります!

僕らはずっと応援しとるけんね。

 

3年前から試験栽培を経て、栽培を続けている「ジュエリーコーン」

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

オサレ番長こと大串さんのwebshop「八丁屋」(楽天市場店)はこちらから

 

 

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