佐賀白石:満松さん
美味しい農産物を作るのは懸命に生きている生産者さんの手
>>生産者:佐賀県白石町 満松政次さん
佐賀県杵島郡白石町:ミネラルぶんを多く含む干拓地で玉ねぎは北海道に次ぐ生産量を誇ります。
またもちもちシャキシャキの美味しいレンコンの栽培地としても注目を浴びています。
米・玉ねぎ農家
佐賀白石の干拓地に入植されて約40年、最初はがむしゃらに農産物を栽培し収穫量を目指しましたが
ある時大事な家族のことを考えると
「安全なもの、美味しいもの」を作りたいと考えました。
隣には有機栽培のレンコン農家さんがいらっしゃって、日々安心な農作物を栽培することを熱く語ったとか。炎天下の中、雑草も手で抜き非効率とはわかっていても「農薬は使用しない」ことを頑固に守り抜きます。
有機資材をふんだんに使うことで農産物の収穫量も安定し、甘みのある農産物を栽培し、近隣だけでなく全国から買い求められるお客様も多く
「消費者の方から美味しいと言われることが何よりも嬉しい」
と笑ってくださいました。
農産物は人間の手が育てる
毎日欠かせないのが圃場を周り、天候や作物の状態を見て触って感じることが大事。
施設栽培(ハウス栽培)と違い露地で栽培する農作物は天候の影響を受け、人がどんなに抗っても自然に叶うことはありません。
でも、大地は養分を蓄えさせ太陽は光と温度を作物に与えてくれるのです。今日の天気ではなく 1週間後1ヶ月後の長期の天気予報と過去の作物の記録を照らせ合わせます。
それに加え、月の満ち欠けや潮の満ち引きまでも。
生産者さんは自然の摂理でもある気象や天体的な知識も生物学なども必要なのですね。
「俺の方が天気予報は詳しかばい」とドヤ顔の満松さん。なるほどです!(笑)
生産者さんの「手」が好きです
一見危なく聞こえますが(笑)人の手はいろんなことを語ってくれると思うんです。
もちろん、シワだらけでゴツゴツした手が多いのですがその人の人生も表してくれるようで見ていてちっとも飽きません、、、。
手相学を学ぼうかなあって思ったりして。
農作物を栽培する上でも過酷で時には優しく動く手、農産物にはかけがえのない存在なんですね。
なぜ、農業を選んだのか
以前は建築関係の仕事もされていた満松さんですが、農業をなぜ選んだのか聞いてみました。
「子供達に安全なもの食べさせたかけんね」
それに農産物は食の基本。
「お金がなくったって野菜や米があれば生きていけるやろ?」
確かに農作業は大変、天候次第では収穫ができないことだってある。でも、自然の中で暮らし、自然の力を借りて農産物を作ること、そして収穫できたときの喜びは何物にも変えれない。
農産物は「自然と人間が創ったかけがえのないもの」ということがよくわかりました。
農家さんのところの家庭菜園用の畑には市場に流通しない極上の「美味しい隠し農産物」があるってことはここだけの話にしておきましょう。
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